不審に思ったら一度ストップ!そのクリックは大丈夫ですか?
非常に被害が増えているクリック詐欺ですが、
以前であれば一目で判断でき、対策をすることもできたのですが
最近のものは巧妙ですぐに判断ができないようなものに変わりつつあります。
そんな中、近年横行しているのが『システム偽警告詐欺』です。
実際の例とともに解説していきます。
【必要な情報を調べていたところ、外国のサイトに入ってしまいました。
ほしい内容が見つかったため、その部分を印刷して閉じようとしたところ
突然パソコンの画面にポップアップが表示されました。
印刷するために必要なソフトとのことで書いてあり、そのソフトを経由しないと印刷が出来ないようでした。
どうしても必要で、他のサイトでは見つけられなかったということもあり紹介されたソフトをインストールすることに。
インストールを終えた瞬間に、“ウイルスに感染しました”とまたポップアップが出てきて、問い合わせ先の電話番号が出てきました。
このままだとまずいと思って、電話をしたところカスタマーセンターのようなところに繋がり修繕費を求められました。
ウェブマネーで支払う必要があるとのことでしたので急いでコンビニに行きウェブマネーを購入。
その旨を電話口で伝えると、パソコンについているカメラで撮影されました。】
上記のように、とくに悪質なサイトを見たり出てきた広告をクリックしたわけでもないのに
とつじょポップアップが出てきて詐欺を働かれる方法があります。
まず、疑問点がいくつかありますね。
ひとつめが、印刷に必要なソフトがあるということです。
基本的に印刷をしてはいけない、著作権が絡んでいるページでない限り
ポップアップが出てくるようなことはありません。
ましてや別のソフトを入れないと印刷できませんなんてことはありません。
ふたつめがウイルスに感染したというポップアップの際の問い合わせ先が出てきた点です。
たしかに、何かエラーが出てきた際に“改善しない場合にはこちらをご確認下さい”とQRコードやURLが出てくることはあります。
大体それはパソコンのメーカーです。でも、電話で問い合わせ・・・?
電話でカスタマーセンターに問い合わせる方法ももちろん存在はしますが、
電話しか提示されないのは不自然ですね。
みっつめが修繕費の請求です。たしかに、システムを直したりなど費用が伴うことがあります。
しかし、もし支払いが発生するとしても後から振込用紙が送られてきたり、メールで支払い方法が送られてくることが多いでしょう。
それなのにウエブマネーでの支払い。それもパソコンについているカメラで撮影されたとのこと。
昔あったSNSの乗っ取りによく似ていますね。すごく怪しいポイントかと思います。
カメラで撮影された、ということは遠隔操作をされていますね。パソコン自体が他者に使用できるようになっているということです。
このままでは危険なことはお分かりになるかと思います。
どうすればよかったんだろう。
上記の事柄が起きたとき、果たしてどうしたらよかったのでしょうか。
まずは、疑問点であがった3つのこと。これらさえなければよかったわけです。
不審なポップアップが出てきて、動揺したでしょう。しかし、クリックをしてはいけません。
こういったポップアップは、しつこい!!本当にしつこく出てきます!!
いくらブラウザ上で戻ろうとしても戻れません!
しつこくしつこく出てきますし、そのページにいさせようとします。
こういう時には、仕方ありません、ページごと消しましょう。それでもしつこく出てくる場合には、パソコンを消すこと。
インストールは絶対にダメです!
次に、ウイルス感染のポップアップと連絡先です。
お話に伺ったところによると、もう誰もが信じてしまうような会社名が表示されるようです。
それは信じますね、とてもよくわかります。しかし、これがまさしく『システム偽警告詐欺』です。
ウイルス感染というワードが突然出てくると、どんな人でも驚きますし
それを解消するためには言われたとおりに進めてしまうかと思います。
でも、落ち着きましょう。
必要だからインストールしたのにウイルス感染って・・・もう完全に詐欺ですね。
まずはインターネット接続をきり、ポップアップは無視。気になる場合には、スマホで書かれている内容の検索をしてみましょう。
本当に感染している場合には、その旨の記事や説明があります。まずは冷静に!
そして、修繕費です!今回の例はウエブマネーだったから100歩譲ってよかったですが、中にはクレジットカード番号を入力させられることがあります。
もし入力してしまったら、クレジット情報を抜き取られて多額の支払いをさせられることもあります。
今回のウエブマネーでも、お金はお金ですから購入してしまい写真を撮られてしまうとアウトです。
それに味をしめると、どんどん金銭を要求してきます。
こうなる前に気を付けられることがありますね。“電話をしない”ということです。
電話をすることによって、そのパソコン越しに人がいること、また番号を入手されてしまい悪用される恐れがあります。
中には電話口で個人情報を聞き出してくることもあります。ウイルスに感染した!と焦っているときに「直しますよ」と巧妙な手口で近づかれると
直せるならとつい話してしまうかもしれないですね。そういった人の心の弱い部分を狙ってきます。気を付けてください。
ほかによくある手法は?
システム偽警告詐欺の例で今回ポップアップで警告を出し、監視アプリを入れてしまったがために金銭を取られてしまうという詐欺でしたが
手法はこれだけではないのです。
同じポップアップでも、音を鳴らしてポップアップを出したりブラウザを閉じようにも閉じれないように色々なブラウザを表示させたり、
「ウイルスを排除するため」と記載したうえで更新やインストール、次へなど巧みに誘導し、ウイルスを発生させるアプリやソフトをインストールさせてから
どんどんパソコンを侵食していく方法など、パソコンのセキュリティレベルが上がれば上がるほど、手法も進化をしているのです。
やはり多いのは、気づかずにクリックしてしまい監視アプリや遠隔操作アプリをパソコンに入れてしまうことです。
何か邪魔なポップアップがあるときに何か消せるボタンが出てきたら押して消しますよね?
それも実は詐欺に繋がることが!
英語とかで書かれていたりすると、なんて書いてるのかわからないので「まあ消すってことだろう!」と判断してポチ。
インストールされてしまったということも中にはあります。
そういったものは直接デスクトップに置かれず、あまり人目の触れないところに入ってくるんです。
気づいたときにはもう時すでに遅し!
なので、でてきたポップアップに表示されているボタンは押さない!!!!
消すなら×で消すことを徹底してください!
さいごに。
警告が出てきてしまったときには慌てない。あなたの見ているサイトは危険なサイトですか?
今は有害サイトに入る前には、この先は保護してないよ大丈夫?というような注意喚起ポップアップが出てきます。
それが気づくためのポイントかもしれないですね。
ですので、安全なサイトを見ている以上はそのような警告にあおうとも無視です。
音が鳴っていればとりあえず画面を消しましょう。電源が落とせそうもなければ、まずは通信を切ること。そして触らない。
急いでクリックをし続けていると、その部分にポップアップがかぶってしまい、結果的にインストールしてしまったということもあります。
あとは、勝手にカーソルを動かされることがあります。怖いですよね・・・
その時にも一切画面には触れず、電源を落とす。しばらくしてから画面をつけましょう。
その際には通信は切っておくこと。そして、USBケーブルなど外付けはすべて外しておくこと。
そして、不要なサイトには入らないこと。もし入ってしまってもすぐにページを消してアクセスはしないようにしてください。
とても簡単で重要なことです。
これらを守って、詐欺に引っかからないように気を付けていきましょう!